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小学校で習う漢字1006字と書き順の身につけ方(1〜6年生 学年別ガイド)

1年生の80字と、6年生の191字は、まったく違う勉強の仕方が要る


小学校で習う漢字は、全部で1006字あります(文部科学省の学年別漢字配当表による)。「1006字」と聞くと途方もない量に感じますが、学年ごとに分解すれば、1年で覚えるのは80〜200字ずつ。大切なのは、学年ごとに「書き順に意識を向けやすいタイミング」と「そうでないタイミング」があるということです。この記事では、6学年分の特徴と、それぞれの学年で書き順にどう向き合うと楽か、をまとめました。

小学校6年間の漢字は、何字ずつ増えていくか

現行の学年別漢字配当表では、次のように配分されています。

  • 1年生 — 80字(山・川・木・林・田・目・耳・口・上・下 など)
  • 2年生 — 160字(春・夏・秋・冬・朝・昼・晩・図・工・作 など)
  • 3年生 — 200字(部・県・都・港・岸・湯・箱・葉・皮・鼻 など)
  • 4年生 — 202字(覚・順・種・関・満・辺・帯・積・機・議 など)
  • 5年生 — 193字(総・策・境・境・複・雑・貧・移・営・態 など)
  • 6年生 — 191字(我・危・穴・警・厳・呼・誤・激・障・臓 など)

合計は1026字に見えますが、2020年の改定で「読み方追加」の関係で20字ぶんの整理が入っており、実質的には1006字が対象です。1年間で80〜200字を覚えるわけですから、単純計算で毎週3〜5字。無理な量ではありません。

1年生(80字)——「書き順」を初めて意識する年

1年生の漢字は、山・川・木・田・上・下・目・口・耳など、画数が少なく形もシンプルなものが中心です。ですから、「字の形を再現すること」自体はそれほど難しくありません。逆に言えば、この学年は「書き順を意識する余裕がある」学年でもあります。

この時期に書き順の基本ルール(横→縦、外→中、上→下、左→右)を体で覚えておけると、2年生以降の複雑な字でも自然に正しい順序で書けるようになります。ここでの投資が、6年間全体の学習コストを大きく下げます。

2年生(160字)——「読める」と「書ける」が乖離し始める

2年生になると、字数が倍増し、画数も一気に増えます。春・夏・秋・冬のような画数の多い字も出てくるので、「読めるけど、書き順が怪しい」字がここから急増します。

この学年で大事なのは、宿題の丸つけを「形」だけでなく「書き順」も含めて確認する仕組みを家庭に入れることです。書き終わった字の形だけを親御さんが見ても、書き順のズレは絶対に見つかりません。書いている過程を横で見るか、AI 採点アプリを使うか、いずれかの方法で「過程」を採点する仕組みが必要になります。

3年生(200字)——複雑な字が本格的に登場

3年生では、部首の考え方が本格的になり、複雑な字が一気に増えます。港・湯・箱・葉・皮など、書き順を知らないと形が崩れやすい字が中心です。

この学年は、「書き順を間違えたまま覚える危険期」です。字数が多いので、家庭でも学校でも「形が合っていればOK」で流されがち。じつは、この学年で覚え違えた書き順が、4年生以降の学習効率をじわじわと下げていきます。

4年生(202字)——中学漢字への橋渡し

4年生は、大人が普段使う漢字の骨格がほぼ揃う学年です。覚・順・関・機・議など、社会で頻出する字が並びます。

この学年で「書き順を知っている字が9割」に到達できると、5・6年の学習は劇的に楽になります。逆に、ここで書き順が半分怪しい状態のまま進むと、中学生になっても書き順ミスを引きずります。4年生は、書き順の総点検をする最後のチャンスだと考えてください。

5年生(193字)——熟語の書き順が要になる

5年生の漢字は、単独よりも熟語で使われることが多い字が中心です。「政治」「複雑」「態度」などのように、2字以上を組み合わせて意味を作るのが日常。

この学年では、書き順は「一字ずつの技術」から「熟語をスラスラ書くための技術」に変わります。書き順が身についている子は、熟語を書くスピードが段違いに速い。5年生以降のノートの取り方、テストのスピード、宿題の疲労度に、書き順の差が明確に出ます。

6年生(191字)——中学入試と、その先へ

6年生の漢字は、我・危・警・厳・誤・激・障・臓など、抽象的で画数の多い字が中心。中学入試の漢字問題では、書き順そのものを問う設問が出ることもあります。

この学年で慌てて書き順を直そうとしても、間に合いません。書き順の勉強は、6年間かけて少しずつ積み上げるもの。だからこそ、1〜4年生のうちに基礎を作っておくことが決定的に大事なのです。

学年別・書き順を身につけるためのすすめ方

1〜2年生:書きながら順序を口に出す

「1、2、3、4」と口に出しながら書くと、順序が体に染み込みやすくなります。低学年のうちは、口と手の両方を使うのが効果的です。

3〜4年生:新出漢字は必ず書き順を確認してから書く

新しい字を練習する前に、書き順の正解を1回見る。この1回の手間だけで、間違って覚え直す時間が節約できます。ドリルの前に、辞典やアプリで正解を1回チェックする習慣をつけてください。

5〜6年生:熟語単位で書き順を意識する

1字ずつのチェックはこの学年ではもう無理があります。熟語をスラスラ書けるかどうか、書けなかった熟語だけ書き順まで遡って確認する。効率重視のやり方に切り替えます。

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1006字は、1日3字で1年

6年間で1006字。逆算すれば、1日3字ずつ触れれば1年で覚え切れる計算です。書き順を意識しながら1日3字触るだけでも、6年間続けば圧倒的な差になります。

一気に頑張る必要はありません。低学年のうちに書き順の基本を体に入れて、あとは日常のドリルの延長で少しずつ積み上げる。それが、いちばん無理なく、いちばん確実な道だと思います。